「もう、何もかも投げ出して、ママであることをやめたい…」
「母親じゃなかったら、どんなに楽だろう…」
「こんなこと思うなんて、私、最低な母親だ…」
子育ての中で、あまりにも辛く、追い詰められて、そんな風に考えてしまう瞬間が、もしかしたらあるかもしれません。声に出すことはおろか、自分自身でそう感じてしまうこと自体に、強い罪悪感や自己嫌悪を抱いている方もいるのではないでしょうか。
でも、もしあなたが今、そう感じているとしても、絶対に自分を一人で責めないでください。
「ママをやめたい」という気持ちは、多くの場合、あなたの心と体が発している、限界を超えたSOSサインです。それは「母親失格」の証ではなく、「助けが必要だ」という悲鳴なのです。
この記事では、「ママをやめたい」と感じてしまうほどの辛さを抱えるあなたへ、その気持ちが決して異常ではないこと、そして一人で抱え込まずに、頼れる場所や、状況を少しでも良くするための考え方について、お伝えしたいと思います。
- 「ママをやめたい」と感じるのは異常ではないこと
- その辛さの背景にあるもの
- まず自分を守るためにできること
- 助けを求めることの重要性と相談先
- 負担を減らすための一つの選択肢
Contents
「ママをやめたい」… その気持ちは「異常」じゃない
まず、何よりも知っておいてほしいこと。それは、その辛い気持ちは、決してあなただけが感じる「異常」なものではない、ということです。
極度の疲労とストレスが生む「心の悲鳴」
24時間365日続く育児、終わりのない家事、仕事との両立、社会からのプレッシャー…。これらが複合的にのしかかり、心身ともに極度の疲労とストレス状態に陥ると、正常な思考や感情のコントロールが難しくなります。「ママをやめたい」という考えは、その極限状態から逃れたい、という心の悲鳴なのです。
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社会的なプレッシャーと「完璧な母」神話
「母親はこうあるべき」「子供のためには母親が一番」といった、社会や周囲からの無言のプレッシャーや、「完璧な母親」という非現実的な理想像。これらに応えられない自分を「ダメな母親だ」と責め、自己肯定感が極端に低下してしまうことも、辛い気持ちを生む一因です。
「孤立感」が追い詰める
育児の悩みや辛さを誰にも相談できず、理解してもらえず、一人で抱え込んでいる状態。「私だけがこんなに辛いんだ」という孤立感は、人を精神的に追い詰め、絶望的な気持ちにさせやすくなります。
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最優先は「あなた自身」。SOSサインと取るべき行動
「ママをやめたい」と感じるほどの辛さは、放置してはいけない危険なサインである可能性があります。何よりもまず、あなた自身の心と体を守るための行動を取りましょう。
危険信号!見逃せない心身のサイン
もし、「何もやる気が起きない」「好きなことにも興味が持てない」「眠れない、あるいは寝すぎる」「食欲がない、または過食する」「理由もなく涙が止まらない」「消えてしまいたいと感じる」といった状態が続く場合は、うつ病などの精神的な不調の可能性も考えられます。
ためらわずに専門機関へ相談を!
上記のようなサインが見られたら、一人で悩まず、必ず心療内科、精神科、地域の保健センターなどに相談してください。専門家のサポートが必要です。
今すぐ!助けを求める具体的なステップ
専門機関への相談と並行して、今すぐできることとして、信頼できる身近な人に「辛い」「助けてほしい」と伝えることが大切です。パートナー、親、兄弟姉妹、友人…。「迷惑かも」と躊躇せず、勇気を出して声を上げてください。また、電話相談窓口やオンライン相談など、匿名で話せる場所もあります。
自分を責めずに「休息」を確保する
「母親失格だ」などと、絶対に自分を責めないでください。あなたは、限界まで頑張ってきたのです。今は、家事などを可能な限り手放し、意識的に体を休めることを最優先してください。短時間でも横になる、睡眠を確保するなど、自分を労わる時間が必要です。
状況を改善するための「外部の力」
一人で、あるいは家族だけで状況を改善するのが難しい場合は、積極的に外部の力を借りましょう。
精神的なサポート(カウンセリング・自助グループ)
臨床心理士やカウンセラーなどの専門家によるカウンセリングは、辛い気持ちを整理し、乗り越えるための大きな助けになります。また、同じような悩みを抱える親たちが集まる自助グループやオンラインコミュニティに参加し、気持ちを共有したり、情報交換したりすることも、孤独感を和らげ、支えになります。
公的な支援制度(子育て支援・相談窓口)
お住まいの自治体が提供する子育て支援サービスを調べてみましょう。保健師による相談、子育て支援センターでの交流、一時保育やファミリーサポートなどの具体的なサポートが見つかるかもしれません。市役所や保健センターの窓口に問い合わせてみてください。
実践的な負担軽減(一時保育・ファミリーサポート)
育児の負担を直接的に軽減するために、一時保育やベビーシッター、ファミリーサポートなどを利用して、子供と離れて休息する時間や、自分のための時間を作ることも非常に重要です。短時間でも、一人になる時間は、心の回復に繋がります。
家事負担が「最後の藁」になっていないか?
「ママをやめたい」と感じるほどの辛さの背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。しかし、その引き金、あるいは「最後の一押し(最後の藁)」となっているのが、日々の「家事負担」であるケースも少なくありません。
育児の大変さや精神的な辛さに加えて、終わりのない家事、散らかった家、作らなければならない食事…。これらが、ただでさえすり減っている心と体に、さらに追い打ちをかけている可能性があるのです。
もしそうであれば、家事代行サービスを利用して、その「家事負担」という具体的な重荷を下ろすことが、あなたの状況を少しでも好転させるきっかけになるかもしれません。
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家事をアウトソースすることで得られるのは、単なる「時間」だけではありません。それは、「家事をやらなければ」というプレッシャーからの解放であり、休息するためのエネルギーの確保であり、他の問題(育児や自分自身のケア)に向き合うための「心のスペース」です。
もちろん、家事代行が「ママをやめたい」という根本的な気持ちを解決するわけではありません。しかし、あまりにも多くの荷物を背負って動けなくなっている状態から、まず一つ、重い荷物を下ろす。そうすることで、少しだけ呼吸が楽になり、次のステップ(休息、相談、専門家の受診など)に進むための、ほんの少しのエネルギーが生まれる可能性があるのです。
まとめ:「ママやめたい」と感じたら、絶対に一人でいないで
もしあなたが今、「ママをやめたい」と感じるほど辛い状況にいるなら、どうか一人で抱え込まないでください。その気持ちは、あなたが限界まで頑張ってきた証であり、助けが必要だというサインです。
まずは、自分自身を責めずに、安全と休息を確保すること。そして、信頼できる人や専門機関に、必ず助けを求めてください。「助けて」と声を上げることは、あなたと子供の未来を守るための、最も重要で、勇気ある行動です。
公的な支援やカウンセリング、そして家事代行のような実践的なサポート…。利用できるものは全て活用して、あなたの負担を少しでも軽くしましょう。状況を改善するための道は、必ずあります。
- その気持ちは異常じゃない!とまず受け止める。
- 心身の危険信号がないかチェック!必要なら専門機関へ!
- 絶対に一人で抱えず、信頼できる人にSOSを出す!
- 家事などは完全放置OK!まず休息を最優先!
- 利用できる公的・民間のサポートを全て探す!
- 家事負担が重荷なら、家事代行も有効な手段と知る。
あなたは、一人ではありません。そして、あなたは、大切な存在です。どうか、自分自身を大切にすることを、決して諦めないでください。