夫婦のこと

共働きで家事しない夫、もしかしてモラハラ?特徴と相談先

「共働きなのに、夫が全く家事をしてくれない…それどころか、私が家事をやるのが当然だと思ってる」
「家事のことで何か言うと、馬鹿にされたり、無視されたり、不機嫌になられたりする…」
「これって、ただ家事をしないだけじゃなくて、もしかしてモラハラなの…?」

夫婦ともに働いているにも関わらず、夫が家事を全く分担しない。その上、家事に関してあなたを精神的に追い詰めるような言動がある場合、それは単なる「家事に非協力的な夫」の問題ではなく、「モラルハラスメント(モラハラ)」、つまり精神的なDVに該当する可能性があります。

「私が我慢すればいい」「私にも悪いところがあるのかも」…そう自分に言い聞かせて、辛い状況に耐えていませんか?

ゆうこ
ゆうこ
共働きで、ただでさえ大変なのに、家事のことでさらに精神的に追い詰められるなんて、本当に辛すぎますよね…。「これはおかしいかもしれない」と感じるご自身の感覚を、どうか大切にしてください。

この記事では、「共働きで家事をしない夫」の言動がモラハラに当たるかもしれないと感じているあなたへ、家事に関連したモラハラの特徴や、もしそうだとしたら取るべき行動、そして頼れる相談先についてお伝えします。

この記事でわかること
  • 「家事をしない」がモラハラになる境界線
  • 家事に関連したモラハラ夫の特徴的な言動
  • モラハラかもしれないと感じた時にすべきこと
  • 具体的な相談先と得られるサポート
  • あなた自身の安全と心を守るために

「家事をしない」が「モラハラ」になる境界線は?

まず、夫が家事をしないこと自体が、必ずしもモラハラに直結するわけではありません。どこからが「モラハラ」と言えるのか、その境界線について考えてみましょう。

単なる「非協力」との違い

単に家事が苦手だったり、面倒くさがりだったり、あるいは夫婦間のコミュニケーション不足から分担がうまくいっていないだけの「非協力」と、モラハラは異なります。モラハラは、家事という事柄を利用して、相手の人格を否定したり、精神的に支配したり、追い詰めたりする「意図的な精神的暴力」であるという点が、決定的な違いです。

ゆうこ
ゆうこ
「手伝ってくれない」のと、「家事を理由に人格を否定してくる」のとでは、全く意味が違いますよね。後者は、許されることではありません

家事にまつわるモラハラの特徴的な言動

家事に関連して、以下のような言動が繰り返し、執拗に見られる場合、モラハラの可能性が高いと言えます。

  • 妻の家事のやり方に対して、過剰に、かつ人格否定を伴って「こんなこともできないのか」「本当に使えないな」などと批判・罵倒する。
  • 「家事は女の仕事だ」「誰のおかげで生活できているんだ」などと言い、家事を一切せず、妻に全てを押し付け、それを当然と考える。
  • 妻が体調不良などで家事ができないと、極端に不機嫌になったり、無視したり、嫌味を言ったりして精神的に追い詰める
  • 「俺の稼ぎで生活しているんだから」と、生活費を渡さなかったり、妻が自由に使えるお金を極端に制限したりする(経済的DVも伴うケース)。
  • 妻が家事をしやすいように協力するどころか、わざと散らかしたり、汚したりする。

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共働きという状況を利用した支配

共働きである状況を利用して、「お前も働いているんだから、家のことも完璧にやれ」「俺の方が稼いでいるんだから、お前が家事をやるのは当たり前だ」などとプレッシャーをかけたり、妻の仕事や収入を貶めたりするような言動も、精神的な支配やモラハラに繋がり得ます。

もしかして…? 家事関連モラハラ チェックリスト(※要注意)

以下の項目に複数当てはまる場合、モラハラの可能性が疑われます。あくまで参考であり、自己判断せず、専門機関への相談を強く推奨します

夫は、あなたの家事に対して、「お前のやり方はダメだ」「本当に気が利かない」など、人格を否定するような言い方で、日常的に、あるいは些細なことで厳しく批判しますか?

夫は、「家事は女の仕事」という考えを強く持っており、共働きであるにも関わらず、ほとんど、あるいは全く家事をせず、あなたが大半(または全て)を担うのが当然だ、という態度ですか?

あなたが体調が悪かったり、疲れていたりして家事ができない時に、夫は心配するどころか、舌打ちしたり、無視したり、嫌味を言ったりして、あなたを精神的に追い詰めますか?

複数当てはまる場合は、要注意!
これらはモラハラの特徴的な言動の一部です。「うちもそうだ…」と感じたら、決して一人で悩まず、専門機関に相談してください

ゆうこ
ゆうこ
もし、これらの項目を読んで、「うちのことかも…」と胸が苦しくなったなら、それはあなたが助けを求めるべきだという、大切なサインかもしれません。

モラハラかもしれないと感じたら、取るべき行動

夫の言動が「モラハラかもしれない」と感じたら、あなた自身を守るために、すぐに行動を起こしましょう。

自分の感情と安全を「最優先」する

まず、「私が我慢すれば…」「私が変われば…」と考えるのはやめましょう。悪いのはあなたではありません。あなたの心の健康と、場合によっては身体的な安全を確保することを、何よりも最優先してください。

「証拠」を集め、状況を記録する

いつ、どこで、何を言われたか、何をされたか、それによってあなたがどう感じたかなどを、日記やメモ、録音などで、できるだけ具体的に記録しておきましょう。これは、後々、専門機関に相談したり、法的な手続きを取ったりする際に、非常に重要な証拠となります。

一人で悩まず「専門機関」に必ず相談する

これが最も重要です。モラハラは、密室で行われることが多く、一人で解決するのは非常に困難です。必ず、配偶者暴力相談支援センターや、弁護士、カウンセラーなどの専門機関に相談してください。専門家は、あなたの状況を理解し、具体的な対処法や、利用できる支援について、適切なアドバイスをしてくれます。

相談することで、あなたは一人ではないこと、そして抜け出す道があることを知ることができます。

具体的な相談先と、得られるサポート

モラハラについて相談できる主な窓口と、そこで得られる可能性のあるサポートです。

配偶者暴力相談支援センター

DV(モラハラ含む)に関する専門の相談機関です。全国に設置されており、電話相談(DV相談ナビ「#8008」やDV相談プラスなど)や面談に応じてくれます。状況によっては、一時保護や、自立に向けた支援なども行っています。まずは匿名で相談することも可能です。

法テラス、弁護士

離婚や慰謝料請求、接近禁止などの保護命令といった法的な対応を考えたい場合に相談できます。法テラスでは、経済的な状況に応じて無料相談や費用立替え制度もあります。弁護士に相談することで、あなたの権利を守るための具体的な手続きを進めることができます。
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カウンセリング、精神科・心療内科

モラハラによって深く傷ついた心をケアするためには、カウンセリングが有効です。また、うつ症状や不眠など、精神的な不調が出ている場合は、精神科や心療内科の受診も検討しましょう。適切なサポートを受けることで、心の回復を目指せます。
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ゆうこ
ゆうこ
専門機関に相談するのって、勇気がいるかもしれないけどあなたの味方になってくれる場所は、必ずあります。どうか一歩を踏み出してほしいです。

まとめ:「家事をしない夫」がモラハラなら、ためらわず相談を

共働きであるにも関わらず夫が家事をせず、さらにあなたの人格を否定したり、精神的に追い詰めたりするような言動がある場合、それは単なる「非協力」ではなく、「モラハラ」という深刻な問題である可能性が高いです。

モラハラは、決して許される行為ではありません。そして、あなたが我慢し続ける必要も、自分を責める必要も、全くありません。「おかしい」と感じたら、決して一人で抱え込まず、できるだけ早く、信頼できる専門機関に相談してください。

専門家は、あなたの状況を理解し、安全を確保しながら、あなたがこれからどうしたいのか、そのための具体的なステップを一緒に考えてくれます。勇気を出して、助けを求める一歩を踏み出してください。

家事関連モラハラ対処法
  1. 家事をしない+精神的攻撃=モラハラの可能性を疑う。
  2. あなたは悪くない!と自分に言い聞かせる。
  3. モラハラ言動は具体的に記録しておく(証拠)。
  4. 身の安全確保を最優先に行動する!
  5. 絶対に一人で悩まず、専門機関に必ず相談する!
  6. 弁護士やカウンセラーなど、必要な支援を活用する。

あなたが夫からの支配や精神的な暴力から解放され、安心して、自分らしく輝ける未来を取り戻せるよう、心から願っています。

ゆうこ
ゆうこ
どうか、ご自身の尊厳と安全を第一に考えてくださいね。
あなたは、幸せになる権利があります。そのための行動を起こすことを、心から応援しています